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うつわのかけら 02
¥200
SOLD OUT
年月日:2016.10.17 サイズ:8×4.6×2cm 素材:発泡スチロール 場所:愛知県 知多半島 発見者:下道基行 date: 17.10.2016 size: 8×4.6×2cm material:Polystyrene foam place:Aichi discoverer:Motoyuki Shitamichi 浜辺を歩く。 足下には漂着物が無数に流れ着いてきている。 波に洗われて角が丸くなったガラスや陶片をみつけると、つい宝物を見つけたように拾い上げてしまう。 10個くらい陶片を拾いあげるとひとつくらい間違って発泡スチロールの容器の欠片を拾い上げてしまう。 ※2個や何個か組み合わせを考えながら一緒に買うのもお勧めです!
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うつわのかけら 01
¥200
SOLD OUT
年月日:2016.10.10 サイズ:4.6×4.4×2cm 素材:発泡スチロール 場所:岡山県 発見者:下道基行 date: 10.10.2016 size: 4.6×4.4×2cm material:Polystyrene foam place:Okayama discoverer:Motoyuki Shitamichi 浜辺を歩く。 足下には漂着物が無数に流れ着いてきている。 波に洗われて角が丸くなったガラスや陶片をみつけると、つい宝物を見つけたように拾い上げてしまう。 10個くらい陶片を拾いあげるとひとつくらい間違って発泡スチロールの容器の欠片を拾い上げてしまう。 ※2個や何個か組み合わせを考えながら一緒に買うのもお勧めです!
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(おまかせ産地直送 IN ハワイ)
¥800
SOLD OUT
年月日:2016.10.4 サイズ:- 素材:- 場所:ハワイ 発見者:山下陽光 "untitled" date:4.10.2016 size:- material:- place:Hawaii discoverer:Hikaru Yamashita まだ存在しない骨董。 明日、山下がハワイで拾った「新しい骨董」をその近くのポストから発送致します。 (このBASEページのコピーはつきませんが、入れた袋に新しい骨董サインをお入れ致します。)
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ふた
¥350
SOLD OUT
年月日:2016.9.24 サイズ:10.2×1.5cm 素材:プラスチック 場所:愛知県 発見者:下道基行 "A Cover" date: 24.6.2016 size: 10.5×1.5cm material:plastic place:Aichi discoverer:Motoyuki Shitamichi 食べ終わったハーゲンダッツの蓋。 しかし、ティーポットの蓋。 【物語】 日々、蓋のないティーポットに、義母は色々なもので蓋をしている。 それに気がついて以来、この日常の食卓の風景をこっそりと撮影して3年が経った。先日、ようやく写真展を開く事になり、義母に「ごめんなさい!こっそり撮影していました!でも、これは美しいしとても素敵な風景写真なので是非展覧会で発表させて欲しい!」と写真を見せてカミングアウトし驚かせた。 (写真にしてもドキュメントにしても人類学にしても、被写体の無意識を形にして発表してしまう訳だから、被写体に様々な変化を与えてしまうことを覚悟し、それでもノンフィクションを志す者は様々な罪を背負って被写体に向き合わないといけない。) 展示発表して以来、義母は蓋を意識するようになったように思う。たかが蓋という現象ではあるが、少し悲しい気持ちとともに、撮影を辞めていた。しかし、いつかまた撮影を再開するのを待っていたが、最近1ヶ月ほど、義母はこのハーゲンダッツを蓋として気に入っている様子で定番化し始めていた。『これは「新しい骨董」として売るべきかもしれない!』と思いたち出品する。(もちろん、義母には「この蓋が気に入ったからもらえないか?」と交渉し許可を得た。) 奪ってしまった場所に今度はどんな蓋が生まれるのか。。。罪の意識とともに、何かを奪うという制作がここに行なわれたのか。。 (下道) シリーズ「ははのふた」下道基行 http://m-shitamichi.com/hahahuta
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ダイソーのスパナ
¥350
SOLD OUT
年月日:2016.6 サイズ:10×3.5cm 素材:鋼鉄 場所:東京都渋谷区 発見者:児玉浩宜 date: 6.2016 size: 10×3.5cm material:steel place:Shibuya,Tokyo discoverer:Hironori Kodama 【物語1】 6月、知人の台湾人女性から日本の骨董市に連れて行ってほしいと言われ、 ちょうど翌日に開かれるという市をネットで見つけたので出かけることにした。 都内で毎月開かれているというこの骨董市は、無数の露店が並び、客は外国人観光客ばかりだった。 店主も皆、片言の英語を巧みに操り、骨董の持つ物語を外国人に語りかける。 「これは旧日本軍の病院で使われいたスリッパで、、、」 「このランプは1920年代のモノで、当時の家庭では、、、」 その物語が本物かどうかはわからないが、なかにはまだ新しそうな和風の家具をレトロ調にアレンジして 骨董風にみせたり、 雛人形の五人囃子の一体をガラスケースに入れて日本人形として売っていたりして、 どれも数万円からという値段。 もはや何が骨董で、何を基準に値付けをしているのか全くわからないが、それでも外国人は嬉しそうに買っていく。 どの店主も景気が良さそうな顔をしていた。 知人の台湾人に日本の嫌な部分を見られたような気がして申し訳ない気持ちになったが、 彼女は売り物の日本の着物を見ては「キレイ!キレイ!」とはしゃぐばかり。 観光客ではないただの学生なので財布の紐も固く、 そもそも何も買うつもりもないようで少しホッとした。 こちらも骨董に興味がないので、一通り露店を見終わって帰ろうとしたところ、 全くひと気のない店を見つけた。 やる気のなさそうなおじいさんがやっている中古工具の店だった。 古びた木箱のなかに、 錆びた工具や何に使われていたのかわからない部品が乱雑に放り込まれていて、 すべて100円だった。 その中に真新しそうなスパナがあった。 手にとってみると「 DAISO」と刻印されいる。 なぜ、骨董市に100円でどこでも買える新しいスパナが100円で売っているのか。 わけがわからない。 しかし、実はこのスパナにも深い経緯や、いろんな人の手に渡ってきた物語があるのではないかと思い、 店主のおじいさんに詳しく聞いてみるも「え?!うーんと、まぁ」と言葉を濁す。 こちらもどうしたらいいのかわからず、混乱したまま100円を払い、持って帰ってきた。 (児玉) 【物語2】 コダマさんは 栃木と千葉の土地をヤフオクで購入して自力で家を建てている方で、生活費を極限まで下げたらそんなに働かなくてもいいというBライフと呼ばれるスタイルで震災以降に拡がっていった新しい暮らし方を実践していて、日本各地にBライファーと呼ばれる暮らし(格安で土地を購入してセルフビルドで小屋を作って生活する人)をしている人が集ったり、情報交換をするBライフ専門店 北倉庫を高円寺で運営されてる方でもあります。 (山下) ※御購入の方には、商品と新しい骨董サイン入りの証明書を付けて、送料無料でお送ります!(ということは、商品は100円程度……)
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新しい骨董ボトルキープ
¥350
SOLD OUT
年月日:2016.8 サイズ:4.9×4.9×0.3cm 素材:木、金属 場所:ー 制作者:新しい骨董 date: 8.2016 size:4.9×4.9×0.3cm material:wood place:- discoverer:New Antique :::::::::::::::::: 【新しい骨董】の名前でボトルキープをはじめました。 「新しい骨董」と言えば、誰でもそのボトルを呑めます。 さらに、誰でも「新しい骨董」の名前でボトルをキープできます。(呑まれますが) もし、ボトルを飲み干したら新しいボトルを入れておいていください。 :::::::::::::::::: この商品は、市販のボトルキープタグに、新しい骨董がすでにサインを書いた物で、量産型オリジナルグッズ?であり、新しい骨董ボトルキープ会員書みたいなもの。 この木製のタグを350円で買い、どこかでボトルキープをされた方には、シルバーのタグ(非売品)を送ります。さらに→3本→ゴールド(非売品)→5本→?と会員ランクが上がります。(赤字覚悟!) ネームタグはキーホルダーにしてバッグに付けても良いし、車のミラーの所に付けてもお洒落。 【物語】 岡山の高校生の時、「甲本ヒロトのボトルキープがあるバー」にこっそり行ってみたことがある。 上京した時「松田優作のボトルキープが残る店」下北沢のJAZZ BAR 「LADY JANE」いつか行ってみたいと思っていた。 ボトルキープはお客と店を繋いでおくものだけど。個人の手を離れ眺められるボトルキープは、小さな記念碑のようだ。 「この店、今でも、新しい骨董のボトルキープあるらしいぜ、しかも呑めるらしいぜ」 そんな未来に先回りして骨董を作ってみる新しい骨董、今回はボトルキープを行ないます。 新しい骨董と書かれたボトルキープはソフトなモニュメントだ。 名前が書かれた塔。中身は変化し続ける。 行なわれたアクションは様々な人によって繋がれていく。 いく? いってほしいな! いや、みんなと呑みたいだけ? いや、ボトルレターの一種か? 津波の石碑が忘れられていた。 石碑やモニュメントには墓守的な存在が絶対に必要で、そういうソフトによって語り継がれないと、いくら硬い素材に言葉を刻んでも意味はない。口碑こそ、最も危うく、最も最強のモニュメントかもしれない。 新しい骨董ボトルキープは消えていく? 残していくのは簡単ではない? でも、良い店にボトル入れますので、おすすめの料理とかも一緒に紹介し行きますので、楽しんでもらえたら。そして、子どもの頃みたく、友人たちと石ころ蹴飛ばしながら家まで歩くみたいに、パスして遊んでもらえたら。 メンバーじゃない人が「新しい骨董」でボトルキープしてくれて、写真をアップしてくれたら特製の会員書ボトルキーパーを送ります。是非!(損してばっかだな、新しい骨董!) 芸術祭に参加して、この街の中で「新しい骨董」という名前で増殖しいろいろな人に受け継がれるボトルキープ自体を作品にしてみようと考えた。でも、枠内に入れず、勝手にやった方が楽しい。 モニュメンタルなパブリックアートが芸術祭の後に残される問題がある。石碑みたいなのを立てたが語る人がいなくなったり。緩やかに町中に作品が残り、継続されていく可能性を帯びているという作品をボトルキープとして提示する。 (下道) 【現在のボトルキープリスト】 ●埼玉 浦和駅周辺 「ねぎ」 「五代力」 「ひとりあじ」 ●東京 谷中 「紫穂」 「よりみち」 ●愛知 名古屋 「美濃路/梅森店」 ●大阪 山田駅 『凡庫ぼんくら』
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Thames dig(おまかせ産地直送 INロンドン)
¥800
SOLD OUT
年月日:2016.8 サイズ:- 素材:- 場所:ロンドン/イギリス 発見者:深井聡一郎 date:8.2016 size:- material:- place:Bankside London, UK discoverer:Souichirou Fukai まだ存在しない骨董。 「台北からロンドンに向かいます。明日多分Thames digやります!」 深井氏から連絡が入る。 「Thames dig」 http://atarashii.theshop.jp/items/3529232 この数日、何度かメールの交換をした。 深井氏はテムズ川に何度も通ってゴミを拾っているらしい。 満潮干潮を見計らいながら、潮干狩りのように何かを探す姿を思い浮かべた。。 (おまかせ産地直送 INロンドン)しましょう! ということで。 この数日の間に、ロンドンのテムズ川で拾う「新しい骨董」を近くのポストから発送致します。 (このBASEページのコピーはつきませんが、入れた袋に新しい骨董【サイン】などをお入れ致します。後払いなどは勘弁してください。お楽しみに。)
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伊計島の海(b面:豊島の雨と鳥)
¥2,500
SOLD OUT
年月日:2016.7 サイズ:7×10.9×1.7cm 素材:テープ、プラスチックケース 場所:沖縄伊計島、香川豊島 発見者:吉濱翔 date: 7.2016 size:7×10.9×1.7cm material:cassette tape place:Okinawa,Ikei-Jima, Kagawa,Te-Shima discoverer:Syo Yoshihama 【物語1】 2015年6月沖縄。戦後70年。 ひょんなきっかけで下道くんの車に同乗させてもらった。 彼は伊計島の浜辺で、着々と漂着物をディグり集めて行く。 僕は待っている間に持っていたテープレコーダーを廻す。 太平洋側の海。広く浅く、周りに工業地帯もなく、埋め立てもされていない分、淀みなく澄みきっている海。 テープは機械が廻してくれている。下道くんは新たな漂着物を目指してどんどん遠くへ行ってしまう。綺麗な海を目の前に、ただ待っててもしょうがないので泳ぐ。 浮かぶ。灼熱を浴びた。 次の場所へと移動する車中、下道くんがビーチコーミングした物を見せてくれたので、僕も録音したテープを流してみた。 海のダイナミックさがまったく感じられない、カセットテープ特有のチープな音質。 スカスカでちょろちょろ言い出すテープが、まるで実際の音と録音された音の周波数がまったく被らない、「トイレの音姫のような音だね」と、汗だらだらな車内で笑った。 B面は豊島にある神社の境内で録音した雨と鳥の音。 トイレ用途で使いたい人のためのボーナストラックです。 (吉濱翔) 吉濱翔 / syo yoshihama 1985年沖縄生まれ。2010年沖縄県立芸術大学絵画専攻卒業。 インプロヴィゼーションと社会的な文脈をベースとした音楽・美術活動を中心に、演奏会や展覧会の企画も積極的に行う。セッションするように、石川竜一/ミヤギフトシ/木村絵理子と「野生派」、増本泰斗と「bar spiritual fitness」、岡田有美子/手塚太加丸と「満月パビリオン」などのコラボレーションワークも多数展開。 【物語2】 友人が自宅に泊りにきた時、トイレで排泄の音を気にしていたら、沖縄の海を思い出した。すぐに、翔くんに連絡をして、録音していた沖縄の海の音を譲って欲しいと連絡をした。 数日後、送ってくれたテープのB面には、沖縄の海の音ではない、さらに別の島の美しい雨の音が入っていた。こちらも「音姫」的にはかなりぴったりな音だった。まさかの「音姫」ベスト版テープ。 2個送ってくれたので。1個は下道家のトイレで小型ラジカセで、「音姫」的に使っています。かなり良いです。もうひとつエディション2のひとつをここに。 二つの島で拾われた音を出品致します。 ただ聞くだけでも美しい音です。 (下道) ※テープの再生機は付属しません。別途ご購入ください。
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羽根
¥800
SOLD OUT
年月日:2016.7.31 サイズ:ー 素材:羽根 場所:アイスランド西部海岸 発見者:m "a feather" date:31.7.2016 size:- material:a feather place:Iceland west coast discoverer:m 海外からの産地直送。 一昨日、m氏がアイスランド西部海岸を旅中に拾った羽根。 購入者の方へはm氏からエアメールで直接送られて来ます。 アイスランドを発つ2日限定の出品。 海外からの送料込み。 羽根がエアメールで届きます。 【物語】 旅の途中幾つか手に入れた地図の一つに温泉の表記があったので立ち寄ることにした。 ネットで調べてもでてこない。これは野天か? 着いてみるとDIYな桟橋が一つだけの小さな波止場があって、そこから浜沿いに少し歩くと湯上りの先客とすれ違う。石浜と土手の間に湯気が見える。石で組まれた直径2メートルくらいの湯船があって、すでに数名の風呂好きがいた。聴くところによると、この週末はアイスランドでは特別な休日で、短い夏のそのまた最高の数日間を楽しむため1年でみんなが一番キャンプする週末らしい。 切り立つ山、白夜の長い夕焼け、フィヨルドの入り組んだ海岸線。海面1~2メートルのあたりではハチドリの様に滞空しているくちばしの長い鳥が見える。真っ逆さまに頭から海めがけて落ちては小魚か何かの獲物を狙っている。 水風呂代わりに海に入ろうと石の浜を歩いといると、白と灰色の綺麗な鳥の羽を見つけた。 (m) ※この商品は封筒に台紙を入れて発送致します。海外からの発送ですので、折れや汚れや遅れなどが発生するかもしれませんが、(それも過程として)ご了承の上で御購入ください!
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(おまかせ産地直送 IN浦和)
¥350
SOLD OUT
年月日:2016.8.2 サイズ:- 素材:- 場所:浦和、埼玉 発見者:下道基行 "untitled" date:2.8.2016 size:- material:- place:Urawa, Japan discoverer:Motoyuki Shitamichi まだ存在しない骨董。 今日か明日、さいたま市浦和で拾う「新しい骨董」を近くのポストから発送致します。 現在、さいたまトリエンナーレの準備のため浦和にいます。新しい骨董メンバーで何度もさいたまでは合宿しているのですが、今回ははじめてひとりで来ていて、ひとりで戦い、ひとりで飯食って、すげー寂しい日々です。寂しすぎるので、宿泊中の昭和なビジネスホテル内で新しい骨董を拾い、明日まで滞在なのでここで何かを拾い、そのままポストに投函します。 浦和の骨董、過去最新?の名品になるかと思います。 手書き物語付き! (このBASEページのコピーはつきませんが、入れた袋に新しい骨董【サイン】と手書きの【文章?】をお入れ致します。後払いなどは勘弁してください。送ったときの様子など写真は発送後でここにアップするかもしれません。お楽しみに。)
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(おまかせ産地直送 IN黒部)
¥350
SOLD OUT
年月日:2016.7.23 サイズ:- 素材:- 場所:ヒスイ海岸、富山 発見者:下道基行 "untitled" date:23.7.2016 size:- material:- place:Jade beach,Toyama, Japan discoverer:Motoyuki Shitamichi まだ存在しない骨董。 明日午後、富山県黒部市で拾う「新しい骨董」を近くのポストから発送致します。 現在、富山で黒部市美術館での個展の設営に来ています。死ぬほど忙しいです。明日オープンなので、明日無事オープンしたら、昼飯時にヒスイ海岸に行って何かを拾い、そのままポストに投函します。ヒスイ海岸は古代からヒスイが浜に寄せることを古代人も知っていて、ここの近所では勾玉が作られた遺跡もあり、ここの勾玉は遠く朝鮮半島などでも出土しているようです。(もし、この新しい骨董を韓国へ送ってほしい方には別途料金を請求します) (このBASEページのコピーはつきませんが、入れた袋に新しい骨董サインをお入れ致します。後払いなどは勘弁してください。送ったときの様子など写真は発送後でここにアップします。お楽しみに。)
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(おまかせ産地直送 IN尾道)
¥350
SOLD OUT
年月日:2016.7.10 サイズ:- 素材:- 場所:尾道 発見者:乙守雄司 "untitled" date:10.7.2016 size:- material:- place:Onomichi, Japan discoverer:Yuji Otomori まだ存在しない骨董。 今日の午後、尾道でユージが拾った「新しい骨董」をその近くのポストから発送致します。 (このBASEページのコピーはつきませんが、入れた袋に新しい骨董サインをお入れ致します。)
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(おまかせ産地直送 IN尾道)
¥350
SOLD OUT
年月日:2016.7.10 サイズ:- 素材:- 場所:尾道 発見者:山下陽光 "untitled" date:10.7.2016 size:- material:- place:Onomichi, Japan discoverer:Hikaru Yamashita まだ存在しない骨董。 今日午後、山下が尾道で拾った「新しい骨董」をその近くのポストから発送致します。 (このBASEページのコピーはつきませんが、入れた袋に新しい骨董サインをお入れ致します。)
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(おまかせ産地直送 IN尾道)
¥350
SOLD OUT
年月日:2016.7.10 サイズ:- 素材:- 場所:尾道 発見者:下道基行 "untitled" date:10.7.2016 size:- material:- place:Onomichi, Japan discoverer:Motoyuki Shitamichi まだ存在しない骨董。 今日午後尾道で拾った「新しい骨董」をその近くのポストから発送致します。 (このBASEページのコピーはつきませんが、入れた袋に新しい骨董サインをお入れ致します。)
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Thames Dig
¥1,500
SOLD OUT
年月日:2014.9.13 サイズ:ー 素材:磁器、骨 場所:イギリス/ロンドン 発見者:深井聡一郎 "Thames Dig" date:13.9.2014 size:ー material:ceramic, bone place: Bankside London, UK discoverer:Souichirou Fukai 【物語1】 テームズ川は川でありながら潮の満ち引きがあり、干潮時には岸辺が生まれ、そこには遥か昔のものから現代のものまで漂着する。今回の2点は2014年9月13日朝の干潮時Tate Modern前ミレニアムブリッジの下辺りの岸辺で採取したものである。 これらの他にも様々な陶磁器片、ガラス片、古い釘、動物の骨などを拾得した。 【物語2】 1999年アメリカ人作家マークダイオン(Mark Dion)はTATE Modernにて"Tate Thames Dig"という作品を発表した。ボランティアとともにテームズ川でディグするという作品である。ディグはディグダグのディグで掘るということである。 先述の様に干潮時岸に降り立ち、様々な漂着物を拾得する。それを分類し陳列するプロジェクトが"Tate Thames Dig"である。 参照1)テートモダン"Tate Thames Dig"概要 http://www.tate.org.uk/art/artworks/dion-tate-thames-dig-t07669 参照2)"Tate Thames Dig"画像検索 https://www.google.co.jp/search?q=Tate+Thames+Dig&espv=2&biw=1079&bih=756&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjctK7ViLnNAhUEjZQKHQS_DUQQ_AUIBigB 【物語3】 今回出品するのは、私が2014年に拾得したダイオンのディグを間逃れたものたち2点セットである。1つは何かの骨。途中で折れているが水流で削られ、まるでTATEがセントアイヴス(St Ives)でアトリエを維持する女流彫刻家バーバラヘップワースの作品の様である。太古の動物の骨なのか、近代に投げ捨てられた骨付肉のゴミなのかは不明である。 参照3)“Barbara Hepworth”画像検索 https://www.google.co.jp/search?q=Barbara+Hepworth&espv=2&biw=1079&bih=756&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwj1-PG6yMDNAhUMHZQKHWSaAOgQ_AUIBigB&dpr=1 【物語4】 もう1つは、ブルーウィローの陶磁器片、中国の悲恋物語の絵皿だが、テームズ川らしく舟の絵の部分をチョイスしてみた。舟の上部分釉薬が剥がれ景色がぼやけたイメージはテートがTate Britainにて所有するターナーを連想させる。 参照4)ブルーウィローにまつわる悲恋物語(ウィキペディアのリンクより) http://allabout.co.jp/gm/gc/218219/ 参照5)“William Turner”画像検索 https://www.google.co.jp/search?q=William+Turner&espv=2&biw=1079&bih=756&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjwqIKKycDNAhUFn5QKHfGXDPkQ_AUIBigB (深井)
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サンダル底の小石
¥10,000
SOLD OUT
年月日:2016.6.29 サイズ:38×11×11mm 素材:石、ガラス 場所:沖縄本島、宮古島、多良間島 制作者:下道基行 "small stones collecting by shoe sole" date:29.6.2016 size:38×11×11mm material:stone, grass place: Okinawa, Miyako, Tarama creator: Motoyuki Shitamichi 【物語1】 沖縄を取材した2週間。 最終日に、取材中に履き続けていたギョサン(小笠原諸島発祥の海人サンダル)の底にたくさんの小石が挟まっているのをみつけた。 ほじくって取り出して、小瓶に詰めた。 小石の中にはガラス片や珊瑚らしき欠片もあった。 ガラスの側面に「2016.6.29 OKINAWA」と刻む。 境界を漂泊する島の小石を小瓶に入れてネット上に流してみる。 【物語2】 小石を入れた小瓶は、沖縄滞在中に宿泊させて頂いていた佐藤家のマコちゃんに頂いたもの。右足のサンダルから採取した「サンダル底の小石」瓶は佐藤家にお礼としてプレゼントした。よって、これは、左足の「サンダル底の小石」。 右足のサンダルには小石と共にBB弾、左足にはガラス片が詰まっていた。 【物語3】 このサンダルは昨年、石垣島で購入したもの。 靴底をほじくったのははじめてなので、ここに詰まっていた石が沖縄の物なのかは定かではない。 【物語4】 拾っていないので”拾得物”ではない。 【物語5】 「新しい骨董」サイン入り証明書と、今回は箱も付きます。 【物語6】 1986年、路上観察学会は筑摩書房の編集者松田哲夫が企画してはじまり、赤瀬川源平を中心に様々なメンバーが集まり、路上を舞台に活動し、その楽しさと分かりやすさから、ひとつの”遊び”のように全国に広がりブームを起こし、その地方の支部は現在も活動しているという。 2015年、「新しい骨董」は編集者の影山さんの言い出しっぺで結成され、「新しい骨董」もできれば、「作家の作品」という枠を飛び越え、僕たちの手を離れて、よりたくさんの人々に勝手に広がって欲しいと思っているし、影山さん曰く”インターネット時代の路上観察学会”をひとつの目標としている、ようにも思う。 そう考えると、編集者で言い出しっぺということで、影山さんは路上観察学会で例えるなら松田哲夫ポジションということになりそうだし。さらに、そうすると…、山下陽光と下道基行を中心としながら参加するメンバーが増える中で、「一体、誰が赤瀬川か?」という話題が出るようになるのは当然の事。高校生がバンドを組むと全員がギターを希望する…ように、やはり赤瀬川はギター(ボーカル)であり、これはなかなか難しい問題である。 ある飲み会でそのような話になった時、陽光くんは(たぶん赤瀬川熱狂的信者にも関わらず)「下道くんが赤瀬川なんじゃない?」と優しさを見せるが、僕としてはそんな気持ちは毛頭なく「僕ははじめから林丈二ポジションとしか考えていないよ」と正直に答えて、周囲を驚かせ、さらに妙に納得の空気が漂わせたことを覚えている。(ちなみに、僕は高校の時、コピーバンドではベースを担当。) さかのぼる事、今から17年くらい前。僕が美術大学の油絵科に進学したにも関わらず、真っ白なキャンバスの上に新しく自分で何かを作ることに興味を失っていた時。”制作”ではなく”観察”の道を教えてくれたのは、考現学であり、さらに考現学直系の林さんだった。INAXBOOKLETの「林丈二的考現学」と出会い、その中で掲載されていたヨーロッパを旅した時に靴底にはさまった小石を瓶に入れて町ごとに並べた「靴底の小石」というものに衝撃を感じた。旅のロマンと圧倒的な無意味さ…。それ以来、現在でも、地図に歩いた場所に赤いラインを引きながらとにかく歩くことを日課にしているし、多くの作品もやはり歩くことと地図マーキングとメモから始まる、それらは、林さんのマネからはじまったのだと思う。 今回、沖縄取材の最終日。 取材中に履き続けていたギョサンの底にたくさんの小石が挟まっているのをみつけ、ふと、林丈二「靴底の小石」を思い出した。そして、「林丈二的考現学」に出会って16年目にしてはじめて自ら小石の瓶詰めを行なった。これは恥ずかしながら敬意をこめたオマージュという行為であり、非常に個人的ではあるが、下道にとっては一種の記念碑のような新しい骨董である。 つまり、今回は、サンダルに挟まったただの石ころを日本文化の伝家の宝刀「本歌取り」を持ってして、価値を変えようと言う魂胆。 ::::::::::::: ●靴底の小石 林丈二 ・靴底で集めたヨーロッパ ちなみに、このタイトル「靴底で集めたヨーロッパ」は赤瀬川さんがつけてくれたものだと思って、当時の文献を探したが出てこない。もしかして自分で言ったのだろうか。それほど古い出来事になっている。 きっかけは、ヨーロッパを毎日歩いている時、足を痛めないようにと、ホテルに戻ってから靴底についた小石をほじくりだしながら、これを捨てるのはもったいないと思ってとっておいたことからである。 いわばブランド主義のようなもので、これが「パリの石」とか「ローマの石」と思うと、時別な物に思えてくるのが不思議であり、貧乏性のなせるワザというでもいうか、結局持ち帰って小瓶に詰めて並べるようなことになった。 しかしこれがなかなか美しい。しかも並べてみると、それぞれの街の色というものがあって、それがここに凝縮されているように思える。僕にとっては一種の宝石のようなものである。 「林丈二的考現学」(INAXBOOKLET)より :::::::::::::::: 【物語6】 そういえば、沖縄最終日で朝に「サンダル底の小石」を作ってみて、出品する前にすぐに陽光くんに「こんなの出品しようかと思ってる」とメールをすると、このような返信が来た。 ”なにー、林丈二リスペクト完璧やんけ。 俺も近所の家の人の小石が挟まりやすいサンダルの定点観測やってるよ~。” (定点観測写真は写真欄一番右) サンダルの定点観測とはさすがである…。そういえば、赤瀬川さんと林さんは旅先等で見つけた面白い路上物件をポストカードにして送り合っていたそう。 そんなこんないろいろリスペクトを込めて。
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珊瑚のようなもの
¥500
SOLD OUT
年月日:2016.6.21 サイズ:- 素材:プラスチック 場所:沖縄、宮古島 発見者:撮影助手S、下道基行 "something like a coral" date:21.6.2016 size:- material:plastic place: Okinawa, Miyako-island discoverer: Photography assistant S, Motoyuki Shitamichi 沖縄の島々に撮影に来ている。 その傍らで「新しい骨董」を意識している自分がある。 宮古島の浜辺には、巨大な岩がゴロゴロと転がる異様な光景を見る事ができる。これらの岩の多くは1771年の明和の大津波によって海岸から運ばれてきた津波石と呼ばれるもの。僕はこの250年前の津波の遺物を撮影しながら、2011年に陸地に打ち上げられた船たちのことを想像していた。災害を思い出したくないという地元の強い意志で、すべて撤去された船たちがもし残されていたら…、何十年後に津波を知らない人々に何を訴えかけたのだろう……と、過去の石を見ながら、今はなき5年前の船の未来を想像していた。 暇を持て余していた撮影助手Sは、砂浜に打ち上げられた美しい貝殻や珊瑚の欠片を拾い集めていた。浜辺に打ち上げられ堆積している珊瑚は死んだ後に骨になったもの。 木陰で休憩をしている時、二人の話題は、珊瑚の持ち帰り事件のこと、さらに「拾った貝殻や珊瑚は「新しい骨董」としてここで販売できるのか?」ということになった。事件というのは、数年前にネット状でアイドルが珊瑚を家に持ち帰り、「家族分で5つ 今も、家に飾ってます。笑」などとネットでコメントをした所、”浜辺の珊瑚を持ち帰っては行けない!”などの攻撃に会い、謝罪したこと。 携帯でネット検索を行なうと、この事件は珊瑚を特別に持って帰っては行けないという法律があるわけではなく、「国の法律では、国有地である浜辺から貝殻を含む海岸の”土砂”は一切拾ってはいけない」という決まりに単を発するという事が分かった。つまり、許可の無い(セメントなどの)業者が大量に国有地の土砂を使用できてしまうと景観が壊れてしまうし、珊瑚をお土産物屋さんが大量に置物にすると浜辺が変わってしまうかもしれないし、人々が国有地の木々や落ち葉を拾いまくるとやはり景観が壊れてしまう、そういうために作られた法律だろうと想像する。 つまり、やんわりと個人の為の楽しみ程度なら無視されているようなことで、逆に許可を取ろうとすると「ダメです」となるようなこと。 (これは裏輪呑みや路上の文化にもいえる事だ。) つまりこのサイトで行なっていることも、路上で拾ったゴミのようなものを売っているが、「拾得物として警察に届けないと行けません!」などというネット攻撃を受けかねない。しかし、道ばたのゴミを警察に実際に持って行くと、たぶん、警察が困る。(今度持って行ってみよう。)逆に、ゴミ箱に持ってく方をみんな望むのではないか。(そのゴミ箱行きの物たちを、ここでは並べて、意味/価値をつけてみているだけのこと。)でも、法律を持ち出して騒ぎ立てる事も可能かもしれない。 撮影助手Sは泣く泣く珊瑚の欠片を元あった場所に戻す事にした。 ただ、”珊瑚のように見えるもの”を浜辺で探した。それは珊瑚のように白骨化したような日常の欠片(=海洋ゴミ)。たぶん、これは犯罪行為ではなく、【清掃行為】。 そういえば、2011年に津波で壊された日常の欠片は、海に流出し、太平洋をアメリカ方向に渡り北上し、半時計回りに巨大な船のようにして移動して、約10年後、東京オリンピックか翌年あたりに、再び日本に漂着するという。10年前に破壊された日常の欠片は海を渡りどのような姿で、再び10年後の日常に寄せるのだろうか。 (下道)
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珊瑚のようなもの
¥500
SOLD OUT
年月日:2016.6.21 サイズ:- 素材:プラスチック 場所:沖縄、宮古島 発見者:撮影助手S、下道基行 "something like a coral" date:21.6.2016 size:- material:plastic place: Okinawa, Miyako-island discoverer: Photography assistant S, Motoyuki Shitamichi 沖縄の島々に撮影に来ている。 その傍らで「新しい骨董」を意識している自分がある。 宮古島の浜辺には、巨大な岩がゴロゴロと転がる異様な光景を見る事ができる。これらの岩の多くは1771年の明和の大津波によって海岸から運ばれてきた津波石と呼ばれるもの。僕はこの250年前の津波の遺物を撮影しながら、2011年に陸地に打ち上げられた船たちのことを想像していた。災害を思い出したくないという地元の強い意志で、すべて撤去された船たちがもし残されていたら…、何十年後に津波を知らない人々に何を訴えかけたのだろう……と、過去の石を見ながら、今はなき5年前の船の未来を想像していた。 暇を持て余していた撮影助手Sは、砂浜に打ち上げられた美しい貝殻や珊瑚の欠片を拾い集めていた。浜辺に打ち上げられ堆積している珊瑚は死んだ後に骨になったもの。 木陰で休憩をしている時、二人の話題は、珊瑚の持ち帰り事件のこと、さらに「拾った貝殻や珊瑚は「新しい骨董」としてここで販売できるのか?」ということになった。事件というのは、数年前にネット状でアイドルが珊瑚を家に持ち帰り、「家族分で5つ 今も、家に飾ってます。笑」などとネットでコメントをした所、”浜辺の珊瑚を持ち帰っては行けない!”などの攻撃に会い、謝罪したこと。 携帯でネット検索を行なうと、この事件は珊瑚を特別に持って帰っては行けないという法律があるわけではなく、「国の法律では、国有地である浜辺から貝殻を含む海岸の”土砂”は一切拾ってはいけない」という決まりに単を発するという事が分かった。つまり、許可の無い(セメントなどの)業者が大量に国有地の土砂を使用できてしまうと景観が壊れてしまうし、珊瑚をお土産物屋さんが大量に置物にすると浜辺が変わってしまうかもしれないし、人々が国有地の木々や落ち葉を拾いまくるとやはり景観が壊れてしまう、そういうために作られた法律だろうと想像する。 つまり、やんわりと個人の為の楽しみ程度なら無視されているようなことで、逆に許可を取ろうとすると「ダメです」となるようなこと。 (これは裏輪呑みや路上の文化にもいえる事だ。) つまりこのサイトで行なっていることも、路上で拾ったゴミのようなものを売っているが、「拾得物として警察に届けないと行けません!」などというネット攻撃を受けかねない。しかし、道ばたのゴミを警察に実際に持って行くと、たぶん、警察が困る。(今度持って行ってみよう。)逆に、ゴミ箱に持ってく方をみんな望むのではないか。(そのゴミ箱行きの物たちを、ここでは並べて、意味/価値をつけてみているだけのこと。)でも、法律を持ち出して騒ぎ立てる事も可能かもしれない。 撮影助手Sは泣く泣く珊瑚の欠片を元あった場所に戻す事にした。 ただ、”珊瑚のように見えるもの”を浜辺で探した。それは珊瑚のように白骨化したような日常の欠片(=海洋ゴミ)。たぶん、これは犯罪行為ではなく、【清掃行為】。 そういえば、2011年に津波で壊された日常の欠片は、海に流出し、太平洋をアメリカ方向に渡り北上し、半時計回りに巨大な船のようにして移動して、約10年後、東京オリンピックか翌年あたりに、再び日本に漂着するという。10年前に破壊された日常の欠片は海を渡りどのような姿で、再び10年後の日常に寄せるのだろうか。 (下道)
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珊瑚のようなもの
¥500
SOLD OUT
年月日:2016.6.21 サイズ:- 素材:プラスチック 場所:沖縄、宮古島 発見者:撮影助手S、下道基行 "something like a coral" date:21.6.2016 size:- material:plastic place: Okinawa, Miyako-island discoverer: Photography assistant S, Motoyuki Shitamichi 沖縄の島々に撮影に来ている。 その傍らで「新しい骨董」を意識している自分がある。 宮古島の浜辺には、巨大な岩がゴロゴロと転がる異様な光景を見る事ができる。これらの岩の多くは1771年の明和の大津波によって海岸から運ばれてきた津波石と呼ばれるもの。僕はこの250年前の津波の遺物を撮影しながら、2011年に陸地に打ち上げられた船たちのことを想像していた。災害を思い出したくないという地元の強い意志で、すべて撤去された船たちがもし残されていたら…、何十年後に津波を知らない人々に何を訴えかけたのだろう……と、過去の石を見ながら、今はなき5年前の船の未来を想像していた。 暇を持て余していた撮影助手Sは、砂浜に打ち上げられた美しい貝殻や珊瑚の欠片を拾い集めていた。浜辺に打ち上げられ堆積している珊瑚は死んだ後に骨になったもの。 木陰で休憩をしている時、二人の話題は、珊瑚の持ち帰り事件のこと、さらに「拾った貝殻や珊瑚は「新しい骨董」としてここで販売できるのか?」ということになった。事件というのは、数年前にネット状でアイドルが珊瑚を家に持ち帰り、「家族分で5つ 今も、家に飾ってます。笑」などとネットでコメントをした所、”浜辺の珊瑚を持ち帰っては行けない!”などの攻撃に会い、謝罪したこと。 携帯でネット検索を行なうと、この事件は珊瑚を特別に持って帰っては行けないという法律があるわけではなく、「国の法律では、国有地である浜辺から貝殻を含む海岸の”土砂”は一切拾ってはいけない」という決まりに単を発するという事が分かった。つまり、許可の無い(セメントなどの)業者が大量に国有地の土砂を使用できてしまうと景観が壊れてしまうし、珊瑚をお土産物屋さんが大量に置物にすると浜辺が変わってしまうかもしれないし、人々が国有地の木々や落ち葉を拾いまくるとやはり景観が壊れてしまう、そういうために作られた法律だろうと想像する。 つまり、やんわりと個人の為の楽しみ程度なら無視されているようなことで、逆に許可を取ろうとすると「ダメです」となるようなこと。 (これは裏輪呑みや路上の文化にもいえる事だ。) つまりこのサイトで行なっていることも、路上で拾ったゴミのようなものを売っているが、「拾得物として警察に届けないと行けません!」などというネット攻撃を受けかねない。しかし、道ばたのゴミを警察に実際に持って行くと、たぶん、警察が困る。(今度持って行ってみよう。)逆に、ゴミ箱に持ってく方をみんな望むのではないか。(そのゴミ箱行きの物たちを、ここでは並べて、意味/価値をつけてみているだけのこと。)でも、法律を持ち出して騒ぎ立てる事も可能かもしれない。 撮影助手Sは泣く泣く珊瑚の欠片を元あった場所に戻す事にした。 ただ、”珊瑚のように見えるもの”を浜辺で探した。それは珊瑚のように白骨化したような日常の欠片(=海洋ゴミ)。たぶん、これは犯罪行為ではなく、【清掃行為】。 そういえば、2011年に津波で壊された日常の欠片は、海に流出し、太平洋をアメリカ方向に渡り北上し、半時計回りに巨大な船のようにして移動して、約10年後、東京オリンピックか翌年あたりに、再び日本に漂着するという。10年前に破壊された日常の欠片は海を渡りどのような姿で、再び10年後の日常に寄せるのだろうか。 (下道) ※ 沖縄から帰宅後、発送準備をしていた時、この商品の大きな方の「珊瑚のような物」を旅の移動等で紛失したことに家がついた。すぐに購入者に連絡し、別の「珊瑚のような物」での代用を提案、ご理解頂く事になった。(写真欄一番右)
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パピコ 海
¥350
SOLD OUT
年月日:2016.6 サイズ:13×4×2mm 素材:ビニール、砂 場所:長崎県/大村市 発見者:山下陽光 "-" date:6.2016 size:13×4×2mm material:plastic, sand place: Nagasaki Japan discoverer:Hikaru Yamashita 新しい骨董を探しに海岸を歩いて漂流物を拾いに行く。 既にある、良いとされているものをできるだけ排除しながら、どうにかこちらの解釈でよいものになったりしないだろうか?と考える。 例えば角が取れて丸くなったガラスの破片は既に美しい。その次にある色あせたプラスチックの破片も綺麗だ。その次は溶けたビニール。この辺りまでくると美しいかどうかは微妙になってくるが、青いガラス→青いプラスチックの破片→青い溶けたビニールを並べると、溶けたビニールが新しい骨董に見えてくる。 陳列の妙。 で、先日、長崎県平戸市の海で砂が入ったパピコを拾った。 恐ろしく価値がない。そして単なるゴミだ。 しかし、海でパピコを食べる感じがとてもいいな〜と思って【パピコ 海】で検索すると出てくる出てくる。 って事は、海にパピコのゴミがたくさん落ちてるって事じゃないの?と思って、長崎県の野母崎の海にパピコのゴミを探しに行ったら落ちてる落ちてる。 どうですか?夏の思い出感たまらない、海のパピコ。 350円。 10年たっても価値が無いし、ゴミだし、洗わずに砂が入ったまま出品するので売れないといいな〜。 海にパピコが落ちてて検索したら、たくさん画像が出てきて、また探しに行く。 こんな感じの事をたくさんやりたくて、例えば、糸ようじを使って取りたいのはおそらく【ニラ】です。ニラはよく歯に詰まる。って事はニラの消費量日本一の都道府県は糸ようじの消費も日本一ではないのか? ニラの消費量日本一は高知県。 高知県のドラッグストアーに一日中定点観測して糸ようじどれくらい売れるのか観察したいな〜。 統計学と集合知を掛け合わせてわけわかんない事をやりたい。 (山下)
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(おまかせ産地直送 IN沖縄)
¥350
SOLD OUT
年月日:2016.6 サイズ:- 素材:- 場所:沖縄 発見者:下道基行 "untitled" date:6.2016 size:- material:- place:Okinawa, Japan discoverer:Motoyuki Shitamichi まだ存在しない骨董。 数日後から行く沖縄に2週間滞在中に拾った「新しい骨董」をその近くのポストから発送致します。 (このBASEページのコピーはつきませんが、入れた袋に新しい骨董サインをお入れ致します。)
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漂泊カップ
¥3,500
SOLD OUT
年月日:2016.6 サイズ:66×58×58mm 素材:瓶 場所:沖縄 制作者:下道基行 "floating cup" date:6.2016 size:66×58×58mm material:glass place:Okinawa, Japan creator:Motoyuki Shitamichi 2015年、沖縄県宮古島の浜辺で見つけた漂着瓶を、先日カットして口元を磨いて作ったカップ。 海岸で拾い上げた瓶の表面には金門酒廠の文字。中華民国(台湾)領でありながら、中華人民共和国(中国)大陸に食い込むようにある金門島で作られている酒瓶であり、この国境の島から沖縄まで流れてきたのだろうと想像する。金門島はかつて両国(台湾を日本は国として認められていないが)の間で激しい砲撃戦があり、何万発もの大量に打ち込まれた中国からの砲弾を再生して職人が作った金門包丁が有名。 現在沖縄の観光資源でもある「琉球ガラス」は、元々は戦後に米軍の基地内から大量に出るコカコーラの瓶を溶かして逆に米軍のお土産物として水差しなどを作ったことで有名だが、さらにさかのぼると元々再生ガラスを使用する前にコカコーラの瓶を二つに切ってコップにしていたのが「琉球ガラス」のはじまりとされる。 この数年沖縄に通いながら、戦争などの遺物を生活へと再生させる島々の人々の歴史に敬意をはらいつつ、現在島々で問題になっている「海洋ゴミ」の生活への再生を思考している。 漂着した瓶は海を渡り浜辺で洗われ、既に独特の風合いがあり美しい。 消毒済み。欠けに金継ぎ。 6月16日から再び沖縄に取材に行くにので、またつくってみたいと思う。 6月16日以降は発送できないので、6月15日までに購入されない場合は「SOLD OUT」にします。 (下道)
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コイン
¥350
SOLD OUT
年月日:2016.5.26 サイズ:26×26×2mm 素材: 場所:長崎県 発見者:風太くん(小5) "coins " date:28.5.2016 size:26×26×2mm material: place: Nagasaki, Japan discoverer:Futa 風太くん(小5)が近所で拾い集めているのは、黒曜石(矢じり等原始人の道具じゃないかと拾っている)と色々なコイン(パチンコ屋やバッティングセンターやいろいろ)。両方とも大切そうに袋に入れている。 下道が拾った漂着物と山下が拾った思い入れのある布切れなど、新しい骨董3点と交換した風太くんの3枚のコイン。風太くんの見つけた新しい骨董であり、新しい骨董3点と交換した対価としてのコイン3枚。
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納豆のパック
¥2,500
SOLD OUT
年月日:2016.5.27 サイズ:94×95×30mm 素材:発泡スチロール、合成漆 場所:長崎県 発見者:下道基行 "a pack of Natto" date:27.5.2016 size:94×95×30mm material:Polystyrene foam place: Nagasaki, Japan discoverer:Motoyuki Shitamichi 長崎県の陽光くんの家に泊めてもらう事になった。 翌朝、朝食を囲んでいると、陽光くんの娘(2歳)が納豆のパックを開けようとしているが、上手く開けられなくて、パックがバキバキに壊れてしまっていた。 その姿をじっと見ていると、陽光くんに「まさか、下道くん…これを新しい骨董に…」と見透かされる。 食べ終えた納豆のパックを娘(2歳)からもらい、きれいに洗い、リュックに入れて愛知の自宅に持って帰った。 リュックの中で少し変形していたそれはよりいっそう味わいを増しているように感じた。破れた部分を金継ぎし、この納豆のパックに「すん」と名付け、この長崎の朝のモニュメントとする。