無題

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年月日:2016.5
サイズ:38×19×3mm
素材: -
場所:神奈川
発見者:山城大督、下道基行

"untitled"
date:5.2016
size:38×19×3mm
material:-
place: Kanagawa, Japan
discoverer:Daisuke Yamashiro, Motoyuki Shitamichi


【物語1】
「赤瀬川さんになりたいなんて言わない、藤森さんとも言わない…。南伸坊さんで構わないから!是非!現代の路上観察学会『新しい骨董』に入りたい!」
名古屋で呑みながら美術作家の山城大督は、そんな南さんに失礼な事を吐いた。

その場で即新メンバーになった山城氏は、「じゃぁ、ひとつとっておきの新しい骨董を…」と、PCキーボードのボタンくらいの大きさの真っ赤の欠片を持ってきて話し始めた。
これは太陽の塔のタイル部分の欠片だという。漫画「ハーツ&マインズ」(いましろたかし、集英社 1989〜1990)に、太陽の塔の下には太陽の塔の顔部分に貼られたタイルの欠片が落ちていて、登場人物の一人が拾ったタイルの欠片を自慢する…というシーンが出てくるらしく、山城氏は実際に探しに行くと実際に落ちていたそうだ。

数日後、二人で実際に拾いに行ってみる事にした。
太陽の塔の下を歩くと、時々、真っ赤なタイルが落ちている。それらを拾い上げると、赤珊瑚のように輝いていて美しかった。
イヤリングにしたらかっこいいな、とか、高値でうれそうだなとか、興奮する二人。映像人類K氏にこのタイルの破片を見せると「太陽の血」と名付け、さらに「これ売ると120%犯罪だよ」と笑った。太陽の血は限りある資源であり、文化財を無断で拾っても売ってもはダメ、国立公園の落ち葉を拾ってもダメなのにこれは太陽の塔の落とし物、ダメなのは当たり前。
ぼくらは泣く泣くその欠片を元あった場所に置いて帰ってきた。

※みなさんも絶対に拾わないように。


【物語2】
次の週、初夏の晴れ間、鎌倉の海岸にいた。宗の時代の難破船から磁器の破片が流れつくという鎌倉のビーチを歩いていた。そこで、ガラスの欠片や陶片ととも に、まっ赤な何かの欠片を見つけて拾い上げた時、「太陽の血」を思い出した。ゴムのような素材をした「太陽の血」とは全く違うものだった。しかし、僕は、この数週間の物語をこの欠片にのっけて/託して販売してみようと思った。

(下道基行)