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点字ブロックと本

¥10,000 税込

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年月日:2018.09
サイズ:- mm
素材:-
場所:豊田、愛知
発見者:山下陽光

date:09.2018
size:- mm
material:-
place:Aichi
discoverer: Hikaru Yamashita


豊田

ナデガタインスタントパーティーのハイブリッド文化祭の帰りにホテルから豊田駅まで歩いたら、財布ないのに気づいて冷や汗垂らしてホテルに戻った帰り道。高架下の視覚障害者のための黄色い凹凸シートがベロンベロンに剥がれまくってて、こりゃぁひどい。修復しまくりたいねぇと一緒に歩いてた宇野澤さんと話してたら、凹凸シートのカケラが落ちてたので拾った。コレを1万円で売って凹凸シートを普及してるところに寄付したら良いのではないか。
視覚障害者にとっての凹凸シート、点字ブロックは命綱なので、その命綱を売って新しい命綱を購入するのは良い循環。

効率のいい公共性を考える
点字ブロックを敷くのに寄付するのはとてもいいことなんだけど、実際に豊田市駅近辺でこの点字ブロックはどの程度役に立っているのか?
豊田市の人口42万人
豊田市駅の1日の平均利用者28,500人
豊田市駅2キロ圏内に住んでる人口52,938人
豊田市駅2キロ圏内昼間人口64,701人
豊田市の視覚障害者人口1〜6級 682人
ここまで調べて、豊田市駅の効果横の点字ブロックがガタガタなのは見た目がボロボロであって、綺麗であれば良いんだけど、その綺麗さを求めてるのは見えてる健常者ではないか?と思うともうわからなくなってきて、どこに何があるのが良いのかを考えたら、小学館が発行してる視覚障害児童向けのテルミという立体印刷の雑誌で動物や迷路などが凹凸で印刷されている接触絵本を豊田市中央図書館に寄贈するのがナイスなのではないかという答えになりました。
1年に6回発行で2400円なので1万円で売れたら4年間の定期購読寄贈ができる。これ最高に近い公共性!ギャンギャン!!

黄色い点字ブロックの破片と共に、一冊の本も同封します。

ゆびで聴く―盲ろう青年福島智君の記録 (シリーズ 市民の活動)

1988年に出版された素晴らしい本です。インターネット以前の盲ろう青年とその周りのボランティアの記録です。今、インターネット、スマホの登場で視覚障害者やろう者も快適に過ごせるテクノロジーがギャンギャン進化していますが、このテクノロジー
前夜に見えない聴こえない人はゆびで聴いいた記録です。
視覚障害と音が聴こえないことを福島青年は冒頭でこのように書いています。

盲ろうとは 福島智
深海魚が泳いでいる。ここは海面下、何百メートルだろうか?まわりに光はない。
全くの闇だ。そして無音の世界である
私は盲ろう者。まるで深海魚がすむような世界に住んでいる。いやまて、こんなに強烈な水圧と寒さはごめんだ。もっと洒落た“盲ろうの世界”もありそうなものだが、、、、、

もう一つ、盲ろう者のコミニケーションに共通する点をあげれば、それがすべて触覚によるものであるということだろう。手や指を用いるわけだから人と話す場合なら、手の届く距離にいる人としか直接話すことができないということである。手がとどく距離とは、自力で盲ろう者が外界を深索できる範囲をも意味している。こう考えると盲ろう者はまるで半径五、六〇センチの目に見えない円柱の中に閉じ込められているようなもので、その壁の内側に手をさしのべてきた人、しかも一度に一人の人としか話せないわけである。全く不便な話ではないか。しかし触覚によるコミニケーションがもつ良い点もあるのではないかと思う。それは、まさにそれが「触れる」ことによって成り立つという点だ。手で触れるということは
常にそこに体温をともなう。文字どおりの温かさである。そして、触れるということは両者の距離がゼロになることであり、しっかりと触れ合ったという安心感のようなものが生まれてくる。(p4〜p7)
山下陽光

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